朝ロス

「ビニールの城」も無事に千秋楽を迎えた。

剛くんの涙は無事に終わった安堵感と、蜷川さんへの想いだったのかな。


25日に観劇してから一週間が過ぎたけど、毎日パンフレットや戯曲を繰り返し見続けている。

観劇している最中に、終わらないで、まだまだ朝顔を見ていたいと思った。
こんな風に思うことって今までになかった。

現代に近い時代背景で、しかもなんか懐かしくて切ない内容が、やけに心に響いて、ずっとその時代を感じていたいって思ったから。
朝顔とモモの関係。
次第にモモの心に近づいて行くのに、二人の心はすれ違い、寄り添うことはなかった。

唐さんの世界はその時代を知っていれば、少しはわかるし、おもしろさも感じられる。

平凡パンチ、知ってる!
豊田商事事件も知ってるよ!悲惨な結末も。
でも、電気ブランって?
これが飲み物だなんて、イメージがわかなかったけど、パンフレットでわかった。
ブランて、ブランデーの略で、その当時は何にでも頭に電気と付けるのが流行っていたとか。

私も剛くんもブランデーなんて飲めないから、体験できないかな?でも、神谷バーには行ってみたい。


剛くんのお陰で、いろんな舞台を観られて、そのたびに進化していく剛くんを感じる。

難しい!って言いながらも、幕が開ければ、そこには紛れもなく朝顔がいる。

あの、長い長い台詞を噛むこともなく、モモや夕一と向き合って、感情をぶつける。
時に悲しく切なく、時に自信を持ち、堂々と語る姿とか、いろんな表情を自在に見せる。

歌を聴かせるなんて、思ってもみなかったけど、朝顔の気持ちを乗せて静かに歌う剛くんを見ることができた。
できる!
歌って踊る森田剛

最強じゃない?

堂本光一君やタッキーのような舞台は剛くんには向いてないかなぁとは思うけど、ショーじゃなく、歌とダンスが融合する舞台はどうだろう。

今回のように劇中で少し歌うっていうものでもいい。どちらかというと踊るのがメインで、思い切り舞台で踊る森田剛が見たい!



いのうえひでのりさんも観劇されたみたいだけど、何かインスピレーションを感じてくれたかな?
今頃、構想を練っているかな?(笑)

名だたる演出家さん達の食指を動かしたであろう、今までの舞台の剛くんは、まだまだ挑戦していくだろうし、きっと期待に応えてくれると確信している。