ビニールの城観劇

25日、昼公演観劇してきました!


席が最高でした!

1階の真ん中の、前から4列目の通路側。

2列目までビニールが用意されてるのが見えて、興奮してしまった(笑)
ということは、水しぶきがこっちまで届くんじゃない?っていうくらい近い!剛君が間近に見れるじゃない!
前の日急に双眼鏡持っていこうと、主人に良く見えるように調整してもらったのに、ただお荷物になっただけ(笑)


それはどうでもいいことで(笑)、すぐ目の前の舞台に異様な人形がズラリと棚に鎮座していて不気味。

でも、よ〜く見てみると、生身の人間だ!って思う人が。眠いのか頭がかすかにフワ〜っと後ろにもたれてはまた元に戻って、その繰り返し(笑)

でも、開場から開演までの30分間、あんなふうに動かないようにしてるのは苦痛ですよね。早く始まって!って思いました。



開演のベルのあと、わりと長い間があって、まだかなぁと思っていたらようやく剛君が登場。キラキラした瞳まで見えました。

剛君ではなく、そこには腹話術師の朝顔がいました。


まったく予習もせず、少しネタバレをみたけど、観た方々の感想がほとんど内容が難解だというものばかりだったから、まさに本当に難解でした。



あ、ネタバレ含みますので、知りたくない方はこのあとはご遠慮ください。





パンフレットと戯曲は舞台のあと、帰りの新幹線の中で、待ちきれず開封して読みました。

私のように1回しか観劇できないかたは、観た後に読むと少しは理解できると思います。

2回以上観劇される方は、最初観た後に戯曲を読んで、2回目を見ると台詞の意味がわかってくると思うので、私も少なくとも、あと1回観れたらどんなにか理解できただろうと残念でなりません。


といっても、戯曲を見ると、やっぱり唐十郎の難解な台詞は独特のもので、これがアングラ?って。

唐さん、頭が混乱するんじゃないかと思うような支離滅裂で後先繋がらない、言葉の羅列やら、繋がりやらメチャクチャ(笑)。自分でもわけわからなくなるんじゃないかなぁ。

頭に浮かんだこととか、空想を文章にしたのではないかと思うくらい、本人でないとわからない意図する台詞。
でも、そんな中でも、わかる!って思う言葉や台詞もあるし、昭和のあの時代に生きた私には懐かしい!って思える箇所もたくさんあっておもしろかったです。


相変わらず剛君の身の軽やかさは本当に美しくて、その細い足や体の動きが踊っているように見えて。


電気ブランを一気に飲み干し、それを吹き出したあとの森田剛でなければできない見せ場があります。音楽がいい具合に効果的に使われてます。


音楽といえば、剛君の歌声!素敵でした。

舞台で声をお腹から出しているから、発声も歌に役立ってるように思いました。音階が無理なくて、剛君には合ってるんですよね。


一番好きなシーンは水槽の淵に立って、独白する?ところ。

それまで、静かで不安そうな朝顔が、諸君!と言って、朗々と言うシーンは必見です。あれは最高の見せ場だと思いました。

水中メガネと白いキャップがまた似合ってるの。
森田剛にサングラスや水中メガネをかけさせたら右に出るものはいないよ(笑)大好きだ!セクシー!


それから、それから、宮沢りえさんの素敵なこと!

初めて舞台のりえさんを見て、その可愛いくて透明感のある声、色が白くて華奢な体。でも台詞の一言一言が心に染みてくるような美しい響き。
本当に素敵でした。


パンフレットの対談では、剛ちゃんと呼んでくださり、それだけでもジーンときました。共演する機会を作って下さった蜷川さんに心から感謝の気持ちが一杯になりました。

荒川さんも又、なんか愛すべき存在。

モモに愛されることがないとわかっているのに切なく想い焦がれる夕一が可哀想で。
でも、時々おもしろいやりとりがあって、笑えるシーンが結構あって救われました。


モモが、朝顔から去っていく時の水辺のシーンが悲しい。


とにかく、モモや朝顔が水の中に立ったり、横たわったりすることが多くて、水じゃなく、足湯とまでいかなくても湯気が立ち込めない程度の生温かさであればいいなと思いました。


水しぶきは、舞台から見て右側の席にかかることが多くて、突然浴びせられたりして、さぞやビニールで覆うと安心して観れなかったのでは?と気の毒でした。そしたら、六平さんが、アドリブで、ごめんね!って言ってました(笑)



剛君、りえさん、荒川さんの3人のそれぞれの熱演、素晴らしかったです。
あ、戯曲を読んで思ったのですが、こんなに長くて難解な台詞をすべて覚えられた剛君や出演者の方々すごいです。しかも普通の台詞ではなく、ワケわからない意味不明な長台詞って、覚えるのはさぞ難しかったでしょうに。
さすがプロですね。
それにしても、最低でも2回は観るべきですね。

どうかDVD化してください!


というわけで、たった一人で舞台観劇までの時間、そんなにあちこち歩き回らず、和食ランチのあと、劇場前のスタバでずっとのんびりコーヒーを飲んでいたけど、履きっぱなしのミュールサンダルをはいた足先がむくみで圧迫されていたせいか、痛くて痛くて、翌日の今日になってもまだ痛い!水ぶくれになりかけてるし、まだ腫れてるし、やはり歳とともに回復が遅くなってる!


今度はスニーカー履いていく!

見かけより楽な格好が一番ですね。


又、思い出したら書きますね。

とりあえず今夜はここまでにします。
あ〜、又観たい!