幸せな1日でした

ブエノスアイレス午前零時」 18日昼公演観てきました。


一回きりしか観れないから、ネタバレで予習しておかないとストーリーを理解できないと思っていたので、予習して良かったです。


剛君の柔らかな声って、もうそれだけで、あの世界がオブラートで包まれてるような雰囲気になった。
悲しくも美しい愛で包まれていた。


「あなたのために世界中の男と寝るの」
娼婦となったミツコの言葉に涙がこみあげた。
ミツコのニコラスへの究極の愛なんですよね。
愛する人を救ったことで成就した愛。
この言葉には嘘も強がりもなく、ただ究極の愛があるだけ。
いろんな思いが交差して(苦笑)よけい感動してしまった。

橋本じゅんさんとのシーンは師弟関係を思わすやりとりに聞こえて、どんな場面でもニコニコしてしまう。

瀧本美織さん、初舞台なのに、素晴らしかった!
声もよく通るし、綺麗でピュアな感じ。
ニコラスへの愛のために娼婦として生きていく強い気持ちが、むしろ清々しくて思えたのは、彼女から発するピュアなオーラだったからかも。


それにしても、剛君は何度も殴られたり蹴られたり、床にたたきつけられることが多くて、あの細い体はさぞかしアザだらけじゃないかと心配になった。

私の席は8列目だけど、実際は3列目くらいの近さ。
だから、剛君が床にすべり落ちるすぐそばだったから、じっくり観察。
シャツ一枚だから、さぞかし痛かったろうなと思って見ていた。


ダンスのシーンは思っていたより、ちゃんと踊れていたし、一人で踊るところは森田剛が踊っていると思って見ていた。

もう少し、踊るシーンを増やしてほしかったなぁ。



普通の素に近い若者の役を剛君が演じるのは初めて。
でも、内面的なものを表現することに長けているから、今回の舞台も剛君だから成り立っていると思う。

今後の舞台で、どんな役を演じてくれるのか楽しみに待ちたい。


帰りの新幹線では、ちょっと素敵なことがありました。私にもマリアが降臨?
興味のある方はどうぞ(笑)





新幹線の席はいつも二人掛けの窓側の席を選ぶんです。
隣にどんな方がすわるのか、いつも気になって、誰もすわらず空席のままの時はラッキー。


今回の帰りの新幹線では、ビジネスマン!しかもチラッと横顔を見ると、ワー、私の好み!っていう感じのイケメン。


時間がなくて、お弁当を新幹線の中で食べるつもりでいたので、隣に男性がいると食べづらかったけど、食べたかったから(笑)、隣に匂いが流れると不快だろうなと思って、失礼しますねと断って、お弁当の蓋を開けました。夕方の新幹線の中ではお弁当を食べる方が結構いるんです。
今までも普通に食べてましたが、今回は違いました。
私のその言葉に、えらく感動して(笑)、その方、今までそんなふうに気づかう人はいませんでした。子供にも言って聞かせますと(笑)
恐縮しながら、食べました。その方もビールとおつまみをいただいていたのですが、どちらまでですか?と聞いたら、仙台までとのこと。
そこから話がどんどん広がり、お互いの家族のこと、出身地や、仕事、趣味のこととか、話がはずんでしまいました。40代で三人の子供さんがいらして、写真で見た奥さまは綺麗な方でした。

その方は出張で二ヶ月に一度くらい東京へ来てるとか。東京には何で来られたんですか?と聞かれて、やっぱり聞かれた!って思いながらも、なぜかすんなり剛君の舞台にと言ってしまいました。コンサートも入れると年に二回ぐらい東京に来ますと言ったら、それはすごくいいことです。だから若いんですねって(笑)
その方は秋田県出身で、同じ東北出身ということもあって、警戒心がなくなったこともあるのかもしれません。こんなに話して楽しかったことがないくらいでした。

名刺までいただいたけど、私は何も明かさず受け取っただけ。いつか又新幹線でお会いできるかもしれませんねって、それだけで充分。とっても素敵な方で、その方も私に対して、ちょっと特別な感情を抱いてくれたようで、それを感じて私もときめいてしまったのかもしれません。

まるでマリアとカザマ?


舞台の幻想にとりつかれてしまったみたい。


そして、いただいた名刺を、あとで見てみたら、その方のお名前が、なんと「健」!

剛という名前だったら卒倒してました(笑)


夢のようなひとときをありがとう。